呼吸筋の緊張を緩める

呼吸するには筋肉を使う

 

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肺が伸びたり縮まったりして呼吸が行われます。その運動により空気の中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を体の外へと吐き出します。

肺は12本の肋骨と背骨によって出来る胸郭(きょうかく)の中にあります。肺が膨らむと胸郭も膨らみ、縮むと胸郭も縮みます。胸郭のこの運動を作っているのは筋肉です。これらの筋肉は呼吸筋と言われます。呼吸筋は、呼吸だけではなく姿勢を保つため、運動するためにも使われます。そのため姿勢が悪いと硬く緊張します。

 

呼吸筋が緊張する弊害

 

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呼吸筋が硬く緊張すると胸郭を外から抑え込む形なります。肺が膨らんだ時に抑え込まれているので、膨らみきれません。胸郭に硬くなった筋肉というギブスを巻いているようなものです。

もちろん肺炎、COPDなど肺疾患になると肺そのものの機能も落ちます。呼吸筋の緊張が硬い状態からこのような疾患と重なったりすると、通常より重症化しやすいと思われます。

呼吸の評価

SPO290

呼吸を評価する時、パルスオキシメーターという機器を使います。血中酸素飽和濃度SPO2分かります。血液の中にヘモグロビンという物質があり,これが酸素と結びつき体中に運びます。そのヘモグロビンが何%酸素結びついているかを示しいます。

SPO2の正常値は96以上です。93ぐらいなると息切れなど感じることが多いようです。90以下だと在宅呼吸療法対象なることが多いようです。SPO2が99の私がパルスオキシメーター付けて息を止めると1分ぐらいでやっと90ぐらいになりました。90以下になるということはそれぐらいしんどい事なのです。

 

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もう一つある実験をいたしました。胸郭周りの筋肉を硬くしようと思いできる物ではないので胸回り等の胸郭部分にガムテープを貼り、胸郭の動きを止めてみました。その時点でかなりの息苦しさを感じました。この時のSPO2は93まで下がりました。

 

93

このこと分かるように胸郭の外の筋肉の緊張は呼吸に影響を与えてる事が分かると思います。この逆で胸郭の外の筋肉が柔軟で動きやすい状態であればSPO2が上がりやすい状態になるのは分かると思います。

 

呼吸筋に鍼や筋膜リリース

 

 

spo2が99と93から肺の疾患に罹るので酷くなるリスクは変わってくると思われます。例えば99と93から85ぐらいになるのではかかる時間も変わって来ると思われます。

呼吸筋によって胸郭は360度広がります。呼吸筋は斜角筋、小胸筋、外腹斜筋、腹直筋、腸肋筋等多くあります。これらの筋肉に鍼や筋膜リリースをかけて呼吸をしやすくしていきます。

施術は感染症でない疾患の場合の時は行いますが、基本的には肺疾患に罹る前に筋肉をほぐして呼吸をしやすい状態にしていきましょう。

 

鍼や筋膜リリースで肺の機能を高め呼吸力をあげて、脅威に備えましょう

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