ぎっくり腰の時、カイロで温めた方が良い?
ぎっくり腰の際、カイロを使用するかどうかは重要な判断です。一般的な誤解が、痛みを和らげるためにカイロを利用することが有益であると考えることですが、実際には逆効果となる可能性があります。
ぎっくり腰は、腰部に発生する炎症が原因で生じることが一般的です。一般には、急性な炎症の状態では冷却療法が効果的であり、カイロのような温熱療法は避けるべきです。なぜなら、カイロによる温熱は血流を促進し、炎症部位にますます血液を集めてしまい、結果として痛みが増す可能性があるからです。
ですが、炎症が収束し痛みが軽減した後、温熱療法が有益となります。この時点でカイロを使用することで、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することができます。ただし、適切なタイミングを見極めることが肝要です。
要するに、ぎっくり腰が初期の急性な状態では冷却が適しており、カイロの使用は控えるべきです。症状が安定し、炎症が収まった段階で初めて温熱療法を検討すると、効果的にリカバリーを促進できるでしょう。適切な処置のタイミングを見逃さず、体をしっかりケアして早期の回復を目指しましょう。
【湿布】
ぎっくり腰の際に湿布を貼っても大丈夫でしょうかという質問が寄せられることがあります。湿布自体はぎっくり腰の原因となっている筋肉を緩ませる効果はありませんが、一時的に痛みを緩和する薬が含まれているため、使用しても問題ありません。
ただし、症状が収束してくると、湿布を長期間貼り続けることは体にとって良くありません。ですので、痛みが我慢できない場合にのみ使用するよう心掛けてください。湿布を貼る時間も長時間にわたらないよう、2~3時間ごとに外すことが肌のためにも良いでしょう。
【お風呂は入っても良い?】
お風呂は普通に入ってもらってもよいです。ただし、温めのお湯で10分ほど入浴する方が良いです。熱すぎると、ぎっくり腰で起こっている炎症には良くありませんので、程よい温度での入浴をお勧めします。
コルセットはした方が良いの?
ぎっくり腰で腰が痛くて辛い時、コルセットを付けることが効果的です。コルセットは筋肉の代わりになり、腰に安定感をもたらしてくれます。しかし、長期間使用すると腰周りの筋肉が働かなくなり、逆に衰える可能性があるため、痛みがひどい時にのみ使用することがおすすめです。痛みが軽減してきたら、積極的に外して、筋肉の自然な機能を取り戻すようにしましょう。
当院では、ぎっくり腰に対して鍼と筋膜リリースのアプローチを用いて、症状の緩和をお手伝いしています。
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