【合う枕を探して】
患者さんからよく寄せられるお悩みは、「朝目覚めたときに首が痛く、頭痛もひどく、寝違えが発生したような症状が出る」ということです。自らに最適な枕を見つけようと試みましたが、なかなか理想のものが見つからないとのお声も多く寄せられています。中には、5万円もかけてオーダーメイドの枕を作成したにもかかわらず、合わなかったとの経験もあります。枕探しの過程で、何度も別の枕を購入される方もいらっしゃいます。
オーダーメイドの枕でも、完璧に合ったとしても、時間が経つにつれて合わなくなる可能性が考えられます。これはデスクワークなどの日常活動が原因で、首の筋肉が緊張し、その結果として首の形やカーブが変化するからです。
たとえば、長時間のデスクワークでは首が前に出たままの姿勢を長時間保つことがあり、これが寝ている間も影響を与えることがあります。その結果、体の状態や姿勢の変化が、オーダーメイドの枕との適合性に影響を及ぼす可能性があります。寝違えや首の不調を解消するためには、枕だけでなく、日常の姿勢や活動にも注意を払うことが重要です。
適切な枕の選択が必要で、首に対して高すぎる枕は、首の前側を過度に圧迫し、後ろは引っ張られたままの状態になります。この不適切なサポートが続くと、朝まで首に負担がかかり続け、不快な状態が続く可能性があります。逆に、低すぎる枕は首を後ろに落ち込ませ、結果として筋肉に余分な負荷がかかり、不快感が生じます。適度な高さの枕を選ぶことで、正しい姿勢を保ちながら快適な眠りができます。体の状態や姿勢に合った枕を見つけることが、寝違えや首の不調を軽減する鍵となります。
【高さを合わせる枕】
その時々に合った枕を使うことが重要だと思います。このようなアプローチに対して、そんなの枕が何個要るねんと突っ込みを受けそうですが、可能なんです。この方法を取ることで、毎朝の首の痛みや頭痛、肩こりが解消される可能性があります。
【タオルで作る枕】
バスタオルを3回折って枕の代わりに使用してみます。まだしっくりくる人は少ないと思います。2枚目のタオルも2,3回に折り、1枚目のタオルの上に置きます。そして首の状態を確認します。3枚目、4枚目と同様に繰り返し、最もしっくりくる場所を見つけます。それがおそらく、あなたの現在の首の状態に合った枕の高さです。ぜひ、タオルで枕の代わりに試してみてください。
上の写真はタオルで枕を作った物です。Aだと低すぎるので首が落ちしんどいと思います。Cは少しだけ高いので首の前が詰まりしんどいと思います。Bが一番しっくりすると思います。皆様もタオルで自分に合う枕の高さを探してみて下さい。
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